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2010年1月 5日 (火)

イレッサはNSCLCの第一選択?

IPASS試験より
(N Engl J Med 2009; 361:947-957)

化学療法未治療で、非喫煙(または少し喫煙歴)があり、PS 0-2のIIIB期またはIV期の肺腺がん患者1217例(東アジア)を対象に、1次療法としてゲフィチニブ単独群と標準化学療法であるカルボプラチンとパクリタキセル併用化学療法群の効果を比較した結果、ゲフィチニブが有意に優れている(優越性)があることが確認された。Primary Endpointは無増悪生存期間。

なお、ITT解析(サブグループ解析)でEGFR遺伝子変異ありの症例では無増悪生存期間、奏効率ともゲフィチニブ群が有意に良好である一方、EGFR遺伝子変異なしの症例では化学療法群が有意に良好であった

この「EGFR遺伝子変異なし」では化学療法群の成績が良いという結果と、逆にゲフィチニブを投与すべきでない患者(EGFR遺伝子変異なし)も明らかになったことは、将来EGFR遺伝子変異検査の必要性と患者選択の可能性を示唆し、非常にインパクトのある論文である。

 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬は、血液毒性もなく患者QOLを向上させるが、ゲフィチニブやエルロチニブには間質性肺炎等の致死的な有害反応や、ざ瘡様皮疹などの患者QOLを損なう有害反応もあるため、十分な対策を行った上での投与が必要になると思われます。

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