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2010年1月14日 (木)

熱性けいれんにジアゼパム坐剤

通常、0.5mg/kgの坐剤を2歳未満の乳幼児に投与すると30分程度で有効血中濃度(150ng/mL以上)に達す。これを8時間後に2回目を投与すると、ジアゼパム血中濃度は初回投与後、24hr以上有効血中濃度を維持する。ちなみに、Cmax 379ng/mL、Tmax 1.5hr、t1/2 32.8hrである。なので、以下のように使い方に注意する。特に、3回目を使うならば要注意!

1)自然放置が望ましい場合

 過去の熱性けいれんが2回以下で、かつ全ての要注意因子が陰性の場合には発熱の原因疾患に対する治療のみを行い、熱性けいれん再発に関しては無処置のまま経過を観察する。

2)発熱時ジアゼパム応急投与が望ましい場合

 下記の3項目のいずれかに該当する場合は、発熱時速やかにジアゼパム坐剤の投与を行うことが望ましい。
 (a) 15~20分以上の発作が過去に1回でもあった場合。
 (b) 要注意因子中、2項目またはそれ以上が重複陽性で、過去に発作を2回以上経験している場合。
 (c) 短期間に発作が頻発する場合(例:半日で2回、半年で3回以上、1年で4回以上)。

 (実施法)
 *37.5℃を超す発熱時にジアゼパム坐剤または経口剤を保護者が速やかに投与する。初回投与後8時間経過してもなお発熱が持続する時は、同量を追加投与してもよい。通常、2回投与で終了とする。状況判断で3回目投与を行ってもよいが、3回目は初回投与から24時間経過後とする。
 *ジアゼパム坐剤に解熱剤を併用するときは、解熱剤を経口剤にするか、坐剤を用いる場合にはジアゼパム坐剤投与後少なくとも30分以上間隔をあけることが望ましい。ジアゼパム坐剤に解熱剤坐剤を併用すると、ジアゼパムの初期の吸収が阻害される可能性がある。
 *実施期間は通常2年間、もしくは4~5才までを目標とする。
 *副作用として、しばしば一過性に軽度のふらつき、興奮、嗜眠(眠り込む)などがみられるが、呼吸抑制のような重大な副作用はない。

 (効用)
 発熱時応急投与によって、再発率は約1/3に低下する。使用法や持ち運びが簡単であり、保護者が家庭や外出先で即応時に実施できる利点がある。再発予防に自らが積極的に貢献できる、あるいは緊急時に構ずべき有効手段を常備していることで、保護者は充足感と安心感を得ることができる。反面、不安感に駆られて過剰投与に陥らないように注意しなければならない

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