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2010年2月

2010年2月10日 (水)

ドパミンのγ計算

ドパミン塩酸塩は1γ=1μg/kg/minで計算します。
カタボンHiなどは200ml中600mg (3mg/mL)のドパミンが含有されていて、1-5μg/kg/minから開始し、20μg/kg/minまで増量しています。体重50kgの人なら3μg/kg/min=150μg/min
=9000μg/hで、カタボンHiなら3ml/hとなります。
イノバン(100mg/5ml)などの他のドパミン製剤も1μg/kg/minは同じです。

作用は心臓:β作用により、心収縮力増加、心拍出量増加
 末梢血管:α作用により、血管収縮  となっています。

1γ~3γでは尿量増加、血圧上昇が期待できますが、5γを超えるとα作用が強くなり、血管収縮が優位となってくるため、8γ以上では血圧上昇作用はあっ ても尿量は低下してくるようです。

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2010年2月 9日 (火)

偽アルドステロン症

患者さんに対して:
「「手足のだるさ」、「しびれ」、「つっぱり感」、「こわばり」がみられ、これらに加えて、「力が抜ける感じ」、「こむら返り」、「筋肉痛」が現れて、だんだんきつくなる」

Pseudohyperaldosteronism

偽アルドステロン症は、低カリウム血症を伴う高血圧症を示すことから、低カリウム血性ミオパチーによると思われる四肢の脱力と、血圧上昇に伴う頭重感などが主な症状となる。筋力低下の進行により歩行困難、さらには起立不能となり、入院となる例が多い。初期症状に気付きながらも受診せず、起立・歩行困難になるなど重症化させてしまう例が多い。

注意しなければならないのは、血漿アルドステロン濃度 (PAC) がむしろ低下を示す症候群である。

薬剤性の偽アルドステロン症の治療としては、推定原因医薬品の服用を中止することが第一である。低カリウム血症に対してカリウム製剤を投与することも多いが、尿中へのカリウム排泄を増すばかりで、あまり効果がないとされる。抗アルドステロン薬であるスピロノラクトンの通常用量の投与が有効である。適切な対応が行われれば、予後は良好である。甘草を原因とするものでは、甘草含有物の摂取中止後、数週間の経過で臨床症状の消失と血清カリウムの上昇をみることが多い。

なお、アルドステロンは、遠位尿細管で、尿細管細胞の尿細管腔側(刷子縁膜側:brush boder:apical site)では、Na+チャ ネルENaC) を活性化させ、尿細管腔内(原尿中)のNa+を細胞内に流入させ、基底膜側(血管側:basolateral site)では、Na+/K+-ATPase(Na pump)を活性化させ、Na+を細胞内から細胞外(血液中)に汲み出すことで、 Na+の再吸収を促進させる。この結果(原尿中からNa+が細胞内に流入した結果)、尿細管腔側にはマイナス電位(陰 性荷電)が生じ、管腔側膜の電位依存性Kチャネルから、K+が、原尿中に排泄(放出)される。腎臓の集合管(集合尿細管) で行われるK+排泄は、体内のK調節に最も重要であり、主に、アルドステロンが調節している

原発性アルドステロン症(primary aldosteronism:PA)は、アルドステロンの過剰分泌でナトリウム(Na)貯留に傾き体液増加に従って高血圧が生じ、同時にカリウム(K)排泄増加 による低K血症、アルドステロンそのものによる臓器障害(脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、心肥大、不整脈、腎不全等)を示す疾患である。臨床調査研究分野の対象疾患(130疾患)の一つである。

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2010年2月 8日 (月)

Dose Intensity とは

①RDI(Relative Dose Intensity)= dose intensity/planned dose intensity × 100

ex.) L-OHP 4Cycle
 planned dose intensity (mg/m2/week)=85 (mg/m2)×4 (cycle)/8 (week)

②DI; dose intensity(mg/m2/week)=L-OHP Total Dose(mg/m2)/投与期間(week)

ex.)1~4サイクルRDI算出時の投与期間
 投与期間(week)={4サイクル目投与日一1サイクル目投与日+14}/7

③完遂率(%)=100%RDIを達成した症例数/検討を行った症例数×100

だそうです。

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2010年2月 7日 (日)

麻酔の基礎

手に針を刺したときに痛みを感じるには、次のような流れがあります。
1.皮膚の感覚受容体に刺激が伝わる
2.末梢神経線維により脊 髄に伝わる
3.脊髄内の上行経路を経て脳に伝わる
4.痛いと感じる

この痛みを感じさせないためには
1.皮膚の感覚受容体に刺激が伝わらなければ良い
2.末梢神経線維が脊髄に伝えなければ良い
3. 脊髄内の上行経路を伝わらなければ良い
4.脳に伝わらなければ良い、伝わっても覚えていなければ良い

これらのどこかに作用すれば痛みを感じないのですから、麻酔には
いろいろな種類があります。
・全身麻酔:意識が無く全身の痛みを感 じない
・局所麻酔:末梢神経に作用する
1.表面麻酔:粘膜表面に塗る
2.浸潤麻酔:腰、肩など痛いところに注射
3.周囲 浸潤麻酔:歯を抜いたりほくろを取ったりするとき
4.伝達麻酔
a.硬膜外麻酔:脊椎の硬膜外腔へ投与
b.脊椎麻酔:下半身の比較 的短時間手術(虫垂炎、足の骨折など)
c.神経叢ブロック:神経叢への投与
d.末梢神経ブロック:末梢神経への投与

局所麻酔薬には
エステル型:血中エステラーゼで分解される(作用時間が短い)
アミド型:肝でゆっくり分解される(作用時間が長い)
が ある。

 

全身麻酔と局所麻酔
◆手術で用いられる麻酔法は、全身麻酔と局所麻酔に大きく分けられます。通常、全身麻酔では意識が失われるのに対し、局所麻酔では意識は保たれる点が大き く異なります。麻酔法は、術式・術野と患者状態に合わせて選択されますが、全身麻酔と局所麻酔の併用もよく用いられます。

 

Zennma

局所麻酔とは
◆局所麻酔は、鎮痛が必要な部位のみに対して施行する麻酔のことをいいます。局所麻酔薬の作用部位は脊髄や末梢神経で、感覚神経の遮断で鎮痛を、運動神経 の遮断で筋弛緩を得ます。通常、局所麻酔中には意識は保たれます。
◆局所麻酔は投与法によって、表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔、脊髄くも膜下麻酔(脊麻)、硬膜外麻酔に分類されます。

Kyokuma

おもな局所麻酔薬
◆広く用いられている局所麻酔薬はリドカインです。リドカインは、注射剤の他に、ゼリー製剤、ビスカス製剤、ポンプスプレー製剤等が販売されています。
◆脊髄くも膜下麻酔には、ブピバカイン(マーカイン)がよく使用されています。また、硬膜外麻酔には、ロピバカインやブピバカインがよく使用されています。

詳しくは
富山赤十字病院
URL:http://www.toyama-med.jrc.or.jp/masui.html
麻酔を受ける人と麻酔科医のためのページ
URL:http://www.neuroanesth.com/masui/anesth1.htm

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2010年2月 6日 (土)

輸液速度の上限

一般輸液は500ml/時、細胞外輸液は1000ml/時、Na=100mEq/時、HCO3=100mEq/時、K=20mEq/時、Ca=20mEq /時、Mg=20mEq/時、NH4=20mEq/時です。ブドウ糖は5%で600ml/時が上限となります。

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2010年2月 5日 (金)

TPNチェック項目

Volume:
     2500mL以下であること
糖:
     5mg/kg/min(GLUT4を介した筋肉細胞内への取り込み速度の上限)であること
     (糖質濃度:30%未満であること)
ナトリウム:
     100mEq/L未満であること
     (100mEq/L以上の輸液は細胞外液補充液とみなす→長期投与は問題)
カリウム:
     20mEq/hr未満であること
     60mEq/L未満であること(末梢では40mEq/L)
NPC/N比
     開始時120以上であること
     維持140以上であること
     BUN上昇時300以上であること(さらに血中NH3あるいはBUNが上昇しないように)
ビタミンB1配合していること

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2010年2月 4日 (木)

OHSSとは

女性の卵巣は親指大ほど(3~4cm)の臓器ですが、その中の卵(卵胞)が過剰に刺激されることによって、卵巣が膨れ上がり、腹水や、ときに胸水な どの症状が起こることをOHSS(卵巣過剰刺激症候群Ovarian hyperstimulation syndrome)と呼びます。

OHSSは排卵誘発の際に、過剰に卵胞が刺激されることが1つの原因です。経口剤のクロミフェン療法で発症することは稀で、hMG-hCG療法(ゴ ナドトロピン)で発生しやすいことが知られています。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のhMG-hCG療法ではOHSSや多胎妊娠の発症頻度が高く、OHSSの発症率は10%程度、多胎妊娠が30%程 度と言われ、いったん重度のOHSSを経験すると、2度と同じような治療が受けられなくなることがあります。

【原因】

卵巣内の卵胞が一気に成長してしまい、それに伴い卵巣が腫大して、その表面の血管から水分が腹腔内へ漏出することが原因となります。

漏出された水分は腹水として貯留され、血液が濃縮して尿量が減少するようになります。その結果、腎機能障害、電解質異常、血栓症、呼吸障害などを引 き起こします。

卵胞が一気に成長してしまう原因としましては、過剰な卵巣刺激がE2(エストラジオール)の高値を示す誘因となり、さらに排卵誘発を行なう際の hCGが、卵胞を必要個数以上に成長させてしまうのです。

OHSSは軽症、中等症、重症と分類されています。hMG-hCG療法において、治療が必要となる重症OHSSは約3%、ARTの場合は5~15% が認められました。また多量のhMGとhCGを使用しない排卵誘発の場合はOHSSを発症することは稀です。

参考URL:

http://www.ikujizubari.com/infertility/OHSS.html

http://www.towako-fujino.com/f-ga.html

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2010年2月 3日 (水)

配合錠一覧

①プレミネント配合錠(万有製薬)
  =(ニューロタン50mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)

②エカード配合錠LD,HD(武田薬品)
  LD=(ブロプレス4mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg)
  HD=(ブロプレス8mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg)

③コディオ配合錠MD,EX(ノバルティスファーマ)
  MD=(ディオバン80mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg)
  EX=(ディオバン80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)

④ミコンビ配合錠AP,BP(アステラス製薬)
  AP=(ミカルディス40mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)
  BP=(ミカルディス80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)

⑤カデュエット配合錠1号、2号、3号、4号(ファイザー)
  1号=(ノルバスク2.5mg+リピトール5mg)
  2号=(ノルバスク2.5mg+リピトール10mg)
  3号=(ノルバスク5mg+リピトール5mg)
  4号=(ノルバスク5mg+リピトール10mg)

⑥エックスフォージ配合錠(ノバルティスファーマ)
   =(ディオバン80mg+アムロジピン5mg)

⑦レザルタス配合錠LD,HD(第一三共)
  LD=(オルメテック10mg+カルブロック8mg)
  HD=(オルメテック20mg+カルブロック16mg)

はい、問題。何に何が何㎎入っているでしょうか。

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2010年2月 2日 (火)

セレスタミン錠の中身

d-クロルフェニラミン マレイン酸塩 2mg (ポララミン錠2mg 1T)
ベタメタゾン 0.25mg (リンデロン錠0.5mg 0.5T )

以上!忘れないように。

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2010年2月 1日 (月)

COX-2選択的阻害薬と心血管系イベント

COX-2選択的阻害薬は,血管内皮細胞での血小板の接着や凝集を抑制し,血管拡張に作用するプロスタサイクリン(PGI2)を阻害する反面,血小板凝集と血管収縮を惹起するトロンボキサンA2(TXA2)は阻害しないことから,PGI2とTXA2の不均衡が生じ,血栓塞栓性の心血管系イベントリスクが上昇することが理論的に考えられている。

関節炎患者を対象とした39の無作為化臨床試験のメタ解析にて,セレコキシブと従来の NSAIDsでは,心血管系障害の相対リスクに有意差はなかった(White WB, et al:Am J Cardiol, 99(1):91, 2007)。

すなわち、セレコキシブの心血管系リスクは,従来のNSAIDsと同程度である。

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