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2010年2月 7日 (日)

麻酔の基礎

手に針を刺したときに痛みを感じるには、次のような流れがあります。
1.皮膚の感覚受容体に刺激が伝わる
2.末梢神経線維により脊 髄に伝わる
3.脊髄内の上行経路を経て脳に伝わる
4.痛いと感じる

この痛みを感じさせないためには
1.皮膚の感覚受容体に刺激が伝わらなければ良い
2.末梢神経線維が脊髄に伝えなければ良い
3. 脊髄内の上行経路を伝わらなければ良い
4.脳に伝わらなければ良い、伝わっても覚えていなければ良い

これらのどこかに作用すれば痛みを感じないのですから、麻酔には
いろいろな種類があります。
・全身麻酔:意識が無く全身の痛みを感 じない
・局所麻酔:末梢神経に作用する
1.表面麻酔:粘膜表面に塗る
2.浸潤麻酔:腰、肩など痛いところに注射
3.周囲 浸潤麻酔:歯を抜いたりほくろを取ったりするとき
4.伝達麻酔
a.硬膜外麻酔:脊椎の硬膜外腔へ投与
b.脊椎麻酔:下半身の比較 的短時間手術(虫垂炎、足の骨折など)
c.神経叢ブロック:神経叢への投与
d.末梢神経ブロック:末梢神経への投与

局所麻酔薬には
エステル型:血中エステラーゼで分解される(作用時間が短い)
アミド型:肝でゆっくり分解される(作用時間が長い)
が ある。

 

全身麻酔と局所麻酔
◆手術で用いられる麻酔法は、全身麻酔と局所麻酔に大きく分けられます。通常、全身麻酔では意識が失われるのに対し、局所麻酔では意識は保たれる点が大き く異なります。麻酔法は、術式・術野と患者状態に合わせて選択されますが、全身麻酔と局所麻酔の併用もよく用いられます。

 

Zennma

局所麻酔とは
◆局所麻酔は、鎮痛が必要な部位のみに対して施行する麻酔のことをいいます。局所麻酔薬の作用部位は脊髄や末梢神経で、感覚神経の遮断で鎮痛を、運動神経 の遮断で筋弛緩を得ます。通常、局所麻酔中には意識は保たれます。
◆局所麻酔は投与法によって、表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔、脊髄くも膜下麻酔(脊麻)、硬膜外麻酔に分類されます。

Kyokuma

おもな局所麻酔薬
◆広く用いられている局所麻酔薬はリドカインです。リドカインは、注射剤の他に、ゼリー製剤、ビスカス製剤、ポンプスプレー製剤等が販売されています。
◆脊髄くも膜下麻酔には、ブピバカイン(マーカイン)がよく使用されています。また、硬膜外麻酔には、ロピバカインやブピバカインがよく使用されています。

詳しくは
富山赤十字病院
URL:http://www.toyama-med.jrc.or.jp/masui.html
麻酔を受ける人と麻酔科医のためのページ
URL:http://www.neuroanesth.com/masui/anesth1.htm

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