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2010年5月

2010年5月10日 (月)

オピオイド長期投与例

患者さんからの質問。
「本当に長期に飲んでも大丈夫?」

・・・実際何年くらい飲んでいるんだろう。
がんでは数年レベルかなぁと思い、非癌性疼痛では13年以上(加藤佳子ら、日本ペインクリニック学会誌,12(1),25-28 (2005))があった。海外では・・・調べきれず。

なお、最近のシステマティックレビューの中では、「The duration of pain prior to study enrollment was reported by only five studies, but where reported, ranged from 19 months to 10.3 years.」と書いてあった。(Noble M et al, Long-term opioid therapy for chronic noncancer pain: a systematic review and meta-analysis of efficacy and safety. Journal of Pain and Symptom Management, 35(2), 214-228 (2008))

以上、本日の検索結果でした。

ちなみに、このNoble Mさんたちは、つい最近Cochrane Database Syst Rev. 2010 Jan 20;(1):「Long-term opioid management for chronic noncancer pain.」で、「Many patients discontinue long-term opioid therapy (especially oral opioids) due to adverse events or insufficient pain relief; however, weak evidence suggests that patients who are able to continue opioids long-term experience clinically significant pain relief. Whether quality of life or functioning improves is inconclusive. Many minor adverse events (like nausea and headache) occurred, but serious adverse events, including iatrogenic opioid addiction, were rare.」と結論付けています。

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2010年5月 7日 (金)

メトホルミン高用量可

いままでのメルビンではMAX750㎎(3T)だったが、メゴグルコは2250㎎(9T)まで投与可能。さらに軽度の臓器障害は禁忌ではないらしい(いままでは禁忌)。

日本ではビグアナイドが効果弱いと思われていたのは、欧米の2000~3000㎎の投与量の1/3-1/4という低投与量が原因と考えられる。しかし、乳酸アシドーシスについては注意が必要だろう。

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2010年5月 6日 (木)

デュオトラバ

トラバタンズとチモプトールの合剤。すなわち、プロスタグランジン F2α(PGF2α)誘導体であるトラボプロスト及び非選択的β 遮断薬であるチモロールマレイン酸塩を有効成分として含有する配合剤。

メリット:2種類が一度に使用できるため「5分あけて」という必要がない。

しかし、やはり単剤から開始すべき(国内ガイドライン)。で、やや副作用発現が多いということから今後第一選択になるかどうかは不明。

海外ではどうなんだろう。

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2010年5月 3日 (月)

心不全の症状

心不全といえば・・・
 胸部Xpによる心拡大や肺水腫が代表的な症状であるが

左心不全の症状
・動悸、息切れ、疲れやすさ、呼吸困難(肺うっ血による)
右心不全の症状
・鬱血、浮腫(足のむくみなど)、肝腫大、腹水

→初期診断は加齢による症状や呼吸器疾患と合併してると意外と難しい。
しかし、BNPは有用!!

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2010年5月 2日 (日)

BNP

BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド:brain natriuretic peptide)は心臓(おもに心室)から分泌されるホルモンで、利尿作用、血管拡張作用、交感神経抑制、心肥大抑制などの作用があり、心筋を保護するように働く。心臓に負荷が増えたり心筋の肥大がおこると増加するので、血液中の濃度を調べることで、心臓の状態がわかる。

→自覚症状を呈する前に上昇することから、初期診断に非常に有用。「心不全の病態把握」「心不全の診断」のため保険適応可能。

※正常値は20pg/mL未満であるが、実際は、100以上で心不全疑いが強いと判断する。

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2010年5月 1日 (土)

フェキソフェナジンのCmaxと半減期その他

フェキソフェナジン(アレグラ)のCmaxは約2時間。半減期は約10時間である(大人)。
で、1日2回投与。

アレグラは眠気が少ない。なぜか。
その理由は、アレグラの構造式の中にある-COOH(カルボキシル基)といわれる。カルボキシル基は、水溶性を増加させるため、アレグラは脳血液関門をとおりにくいといわれている。

ところで、フェキソフェナジンは活性代謝物である。なんの?
正解はテルフェナジンの。です。

すなわち、テルフェナジン(トリルダン)は服用後、カルボン酸型代謝物フェキソフェナジンに代謝される。しかし、未変化体によると思われる心室性不整脈やQT延長があり、ドクターレターがでてトリルダンはアレグラの発売に伴い、販売中止になった。

構造上は、COOHがCH3になっているのがテルフェナジン。です。

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